『法人口座開設:注意すべきポイントは?』

法人を設立し、起業・開業した際には、金融機関での法人口座開設が必要となります。

しかし、どの金融機関を選べばよいのか、と迷ってしまうものです。

金融機関の審査もあるので、しっかり準備しないと事業の開始に支障をきたすことも出てくるので、情報を持っておきたい所です。

法人口座開設

銀行の種類

銀行は都市銀行と地方銀行の2つに大きく分けることができます。

都市銀行には、三菱UFJ銀行や三井住友銀行、みずほ銀行などがあり、都心に本店を構え、日本各地に支店があります。

都市銀行を利用するメリットとしては、利用している企業・個人が多いことから、振込などを行う際に手数料が比較的安価に利用できる点などがあります。

また、サービス面でもグローバルな取引ができる点や、大きな金額の融資案件にも取り組んでもらえるといった点が特徴です。

一方、法人口座開設に関しては、比較的審査が厳しく、口座開設までに1~2週間程度時間を要すことが多い。

地方銀行は、地方に本店を構える銀行で、地域経済に密着した銀行とも言えます。

都市銀行と比べ知名度は低いですが、その地域に複数の支店を構えていることから、地方においては都市銀行よりも利用しやすいといったメリットが考えられます。

しかし、その地方が営業基盤となるため、全国的な事業展開やグローバルな展開を考えている企業にとっては、都市銀行と比べやや情報、サービス面で劣るといったこともあります。

法人口座の開設については、都市銀行と同様、1~2週間程度時間を要することを理解しておきましょう。

また、地方銀行以上に地域に密着した金融機関に信用金庫・信用組合があります。

銀行との大きな違いは、銀行は株式会社のため、株主の利益が優先される組織形態となっていますが、信用金庫・信用組合は利用者が会員(組合員)となって、相互扶助を目的とした共同組織となっている点が挙げられます。

法人の口座開設については、比較的早く対応してくれる所が多いものの、銀行と比べ知名度やサービス面でやや劣るといったことが考えられます。

なかなか銀行の窓口へ行けない、という場合は、実店舗を持たないネット銀行の利用を検討するのも良いでしょう。

実店舗を持つ銀行では、窓口へ行く必要がありますが、ネット銀行で法人口座を開設する際、Webと郵送で完了できる点なども利用しやすい点として挙げられます。

一方、ネット銀行は実店舗をもつ銀行と比べ、社会保険の自動引落しができないなど、対応できない取引もある、という点には注意して下さい。

利用比較

 

口座開設時の必要書類

<必須>
・履歴事項全部証明書
・銀行届出印
・代表者の運転免許証など本人確認書類 など

<金融機関により別途必要となるもの>
・代表者の印鑑証明書
・法人の実印及び印鑑証明書
・法人設立届出書控え
・オフィス賃貸契約書 など

効率よく手続きをしたいものですが、起業したばかりでは、なかなかスムースにいかない事も多いようです。

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